秋は気温が下がるとともに乾燥が進み、夏の疲労を引きずりながら季節が切り替わる時期です。
体の代謝が落ち、血流不足や冷えを感じる人が増えるため、サウナ前後の食事や飲み物にも季節に合わせた工夫が必要になります。
今回は、サウナ前の軽い補給、サウナ後の栄養回復、そして秋にぴったりの温かい飲み物と軽食をご提案。
自宅でも温浴施設でも使える簡単レシピや選び方をまとめました。
秋に合ったサウナ前後の補給とは
秋は体の水分量・血流・消化の働きに個人差が出やすい季節です。
気温差や乾燥によって自立神経も揺らぎ、サウナでの熱刺激に対応しきれないことがあります。
つまり、夏と同じ補給では十分ではないのです。
サウナ前後の「タイミング別補給」を押さえることで、外気浴の気持ち良さも、ととのいの深さも大きく変わります。
サウナ前には温かいものを摂ろう
サウナ直前に重い食事をすると、消化に血液が奪われ、サウナ中にのぼせたり疲れが残ったりしやすくなります。
秋は食欲が出やすい時期ですが、サウナの60～90分前に、エネルギーになるものを少量摂るのが理想です。
味噌汁、雑穀のおにぎり。ホットヨーグルト、和菓子など、すぐエネルギーになり体を温めてくれるものが向いています。
冷たい飲み物や炭酸は胃腸を冷やしがちなので、秋は温かい飲み物を選ぶと外気浴への準備もスムーズになります。
サウナ後は糖ウナ後は糖・ミネラル・タンパク質を同時に摂取
汗とともにミネラルが失われ、体は軽い脱水と低血糖状態に傾きやすくなります。
水だけの補給では疲れが抜けず、だるさや眠気が続くことも。
スポーツドリンクをはじめ、麦茶と飴、ココア、甘酒、フルーツ、ヨーグルトなど、糖と塩分、タンパク質が同時に入ると回復が早まります。
秋は季節の食材を使った飲み物で補うと、冷えの戻りも防ぎやすくなります。
秋におすすめのホットドリンク
秋は冷え込みが強く、外気浴で急激に体を冷やしてしまいがち。
サウナ後は温かい飲み物で体温と血流をキープすることがととのいの質を左右します。
ここでは秋におすすめの温かい飲み物を3つご紹介します。
ハーブティー（カモミール・ジンジャー・シナモン）
ハーブティーはノンカフェインで、外気浴後でも負担が少ないのが魅力。
カモミールは精神を落ち着かせ、ジンジャーやシナモンは血流促進に役立ちます。
冷たい飲み物をとりがちな人は、サウナ後にハーブティーへ切り替えるだけで、手足の冷えや頭の重さが改善されることも。
「飲む点滴」の甘酒は疲労回復に効果的
秋は夏バテを引きずり、エネルギー不足や胃腸の弱りを感じる人が多くなります。
甘酒はアミノ酸・ビタミンB群・酵素が豊富で、サウナ後の疲れた体に素直に届く飲み物。
麹甘酒なら砂糖不使用でも優しい甘さがあり、温めて飲むことで血流UPや腸内ケアにもつながります。
ほうじ茶・黒豆茶で体を冷やさず水分補給
ほうじ茶・黒豆茶ともに香ばしく、胃腸の働きを助け、カフェインが少ないのが特徴。
特にポリフェノールが豊富で、汗で増えた活性酸素のケアにも向いています。
温かいほうじ茶を飲むだけで眠気や倦怠感が和らぐことがあるので、冷たい飲料を飲みがちな人には特におすすめです。
体が喜ぶ秋のサウナ軽食
秋の軽食は、疲労回復・冷えの改善・越流サポートを意識すると効果的です。
サウナ直後は吸収が良いため、体に優しいものを丁寧に摂ると、ととのいの余韻が長く続きます。
根菜スープ
ごぼう・にんじん・玉ねぎなどの根菜類は、体を内側から温める食材で、サウナ後の血流をキープする働きがあります。
味噌や生姜を少し加えると胃腸が温まり、疲労感が抜けやすくなる点も特徴のひとつです。
外気浴や休憩で冷えた体を柔らかくほぐしてくれる、秋サウナに匹敵する「食のととのい」といえます。
サツマイモ・焼き芋
サツマイモや焼き芋の糖はゆっくりと体に吸収されるため、血糖値が安定し、サウナ後に起こりがちなふらつきやだるさを抑えることができます。
秋はスーパーにも焼き芋が並ぶので、帰宅後のケアにも取り入れやすいおすすめの軽食です。
鮭おにぎり
鮭に含まれるアスタキサンチンは抗酸化作用が高く、汗で増えた活性酸素のケアに最適です。
味噌汁や昆布だしを組み合わせるとミネラルも補え、体が喜ぶ「ととのう食事」になります。
温浴施設でも提供している店が多く、気軽に食べられるメニューです。
まとめ
秋は気温の変化が大きく、サウナ前後の食事と飲み物が体調維持のカギになります。
季節に合った温かい飲み物や代謝を助ける軽食を取り入れることで、サウナの効果をより引き出せるでしょう。
心身がゆるむ「秋サウナ」を、食とドリンクでさらに楽しんでくださいね。
