サウナには、流行りのフィンランド式サウナから、あまり耳なじみのないボナサウナまで、多くの種類があります。日本にないサウナもあるため、コンプリートしようと海外まで行く人もいるほどです。
国内でも施設によって設置しているサウナは異なるので、いつもと違う名前を見ると効果や違いが気になりますよね。
そこで今回は、サウナの種類と効果を解説いたします。
サウナの種類
サウナの種類は大きく分けて2つあります。
湿度の低い乾式サウナと湿度の高い湿式サウナがあり、それぞれのタイプで枝分かれしているのが特徴です。
この記事では、乾式サウナと湿式サウナに分けて数種類のサウナをご紹介していきます。
乾式サウナ
乾式サウナには次のようなサウナがあります。
・ドライサウナ
・遠赤外線サウナ
・フィンランド式サウナ
・スモークサウナ
・ボナサウナ
・ケロサウナ
身近なものもあれば、見たこともない名前もあるのではないでしょうか?
それぞれのサウナについて違いや効果を詳しく見ていきましょう。
ドライサウナ
ドライサウナは、乾式サウナの中でも代表的なタイプのサウナです。
銭湯で使用されていることが多いため、日本人にとって最も身近なサウナといえるでしょう。
ガスや電気を使用したサウナストーブで華やかさはありませんが、室内を80℃〜100℃まで温めることができます。
湿度は10%ほどで非常に乾燥しているので、乾燥対策にサウナハットが欠かせません。
短時間でもしっかり体を温められるドライサウナは、肩こりや腰痛の改善に効果があります。
遠赤外線サウナ
遠赤外線サウナは、名前のとおり遠赤外線ランプで室内を温めるタイプのサウナです。
こちらも銭湯で見かけることが多いですが、ドライサウナのように高温ではありません。
ガスや電気を使用していないため温度は60℃〜70℃と低く、長めに入っていられます。
遠赤外線は体に吸収されやすく芯から温めることができるので、肩こりや腰痛、関節痛など慢性的な痛みがある人におすすめです。
フィンランド式サウナ
フィンランド式サウナは、サウナブームで最も有名になったサウナです。
サウナの本場フィンランドでは日本でいう銭湯のように古くから親しまれています。
温度は60℃〜80℃と比較的低めですが、ロウリュによって体感温度を調整することが可能です。
ロウリュで発生する蒸気で湿度が20%〜30%に保たれるため、低温多湿で息苦しさもありません。
スモークサウナ
スモークサウナはフィンランド式サウナの1つで、薪を使って室内を温めるのが特徴です。
薪を燃やしてサウナストーンが乗ったストーブを熱するため、燃やし始めは大量の煙で中に入ることができません。
完全に燃え切って室内から煙をすべて出してから中に入るタイプなので、日本で入れる施設は限られています。
薪を燃やすので温度は50℃〜100℃で一定ではないものの、ロウリュをするため湿度は高めです。
ボナサウナ
ボナサウナはベンチの下や背面にヒーターがあるのが特徴です。
一般的なサウナは室内上部から温まるため足元が温まりにくいですが、ボナサウナは足元からじっくり温めることができます。
温度は80℃〜100℃と高温ですが、ヒーターが足元にあるのでのぼせる心配がありません。
全身をしっかり温めることができるので、冷え性に効果があります。
ケロサウナ
ケロサウナは、「ケロ」と呼ばれるフィンランド産の高級木材を使用しているサウナです。
欧州赤松の一種であるケロは枯れたまま100年も立っているのが特徴で、希少性が高いことから「木の宝石」とも呼ばれています。
腐食に強く保温性と断熱性に優れているのでサウナにピッタリな材質ですが、高価な材質のためフィンランドでも数が少ないそうです。
独特の甘い香りがするのも特徴で、高いリラックス効果があります。
湿式サウナ
湿式サウナには次のようなサウナがあります。
・スチームサウナ
・ミストサウナ
・塩サウナ
乾式サウナに比べると種類は少ないですが、湿式サウナも特徴や効果が違います。
それぞれのサウナについて1つずつ見ていきましょう。
スチームサウナ
スチームサウナは室内を蒸気で包む湿度の高いサウナです。
温度は40℃~50℃と低く、湿度100%なので息苦しさがありません。
髪や肌が傷む心配もないため、女性やサウナが苦手な人に好まれています。
アロマオイルを使用する施設が多く、リラクゼーション効果が高いのも特徴です。
ミストサウナ
ミストサウナは室内を粒子の細かいミストで満たした湿度の高いサウナです。
温度は40℃~50℃、湿度100%でスチームサウナと同様の効果があります。
スチームサウナとよく似ていますが、足元や顔の高さから蒸気を発生させるスチームサウナに対し、ミストサウナは天井からミストを噴射するのが特徴です。
塩サウナ
塩サウナは、スチームサウナやミストサウナと併用されることが多いタイプのサウナです。
塩を肌に塗ると浸透圧がかかり発汗を促すため、ドライサウナのように熱さに耐えなくても楽に汗をかくことができます。
毛穴の奥に詰まった汚れも溶かし美肌効果をもたらすので、女湯に設置されていることが多いです。
その他のサウナ
その他のサウナでは、次のようなサウナがあります。
・テントサウナ
・バレルサウナ
・アイスサウナ
ちょっと変わったサウナについても見ていきましょう。
テントサウナ
テントサウナは、その名のとおりテント型のサウナです。
コンパクトながらも4人前後で一度に入ることができ、設置があればロウリュも楽しめます。
キャンプ場やビルの屋上でテントサウナを提供している施設が多いですが、個人用に購入するサウナーも少なくありません。
1~2人用の小型タイプなら10万円前後で購入できるため、アウトドア好きの人におすすめです。
バレルサウナ
バレルサウナは樽型の木製サウナです。
筒状のサウナでは均一に熱が伝わるため、全身をムラなく温めることができます。
アウトドア施設に設置されていることが多く、自然の中でサウナを楽しめる点が人気です。
アイスサウナ
アイスサウナは熱くなった体をクールダウンさせるためのサウナです。
室内はマイナス25℃前後と極寒ですが、ゆっくりと体を冷やすため水風呂が苦手な人に向いています。
東京でアイスサウナを体験できるのは「SaunaLab Kanda」だけなので、興味がある人はぜひ足を運んでみてください。
まとめ
今回は、サウナの種類について解説いたしました。
意外と種類が多く、驚いた人も多かったのではないでしょうか。
乾式サウナも湿式サウナも血行を良くするという点では同じですが、美容効果の高さや過ごしやすさには違いがあります。
色々なサウナを試して、ご自身の好みに合うサウナを探してみてくださいね。