サウナに行ったことのない人でも、サウナが健康や美容に良いといった話は聞いたことがあるのではないでしょうか。発汗によるデトックスや代謝アップによるダイエット効果、自立神経のバランスが整うことで冷え性の改善やメンタルにも効果があると言われています。
その他にもサウナにはいろいろな効果がありますので詳しく紹介します。
血流増加による効果
サウナに入ると血流が安静時の2倍にもなるといれています。血行促進により酸素の摂取量、供給量が増え疲労回復に繋がります。全身の血流量が増えることで毛細血管の血のめぐりも改善します。肩こりや腰痛、冷え性に効果があるとされるのはこのためです。
また体温が上がることで体内のタンパク質がダメージを受けますが同時に、修復のためにHSP（ヒート・ショック・プロテイン）というタンパク質が生成されます。
このHSPは傷ついたタンパク質を元通りに修復したり傷つかないように防いでくれたりします。HSPは入浴後3日程度増加し体内に残留します。その後徐々に減少していきますがHSPを高めておくことで、疲労の軽減、皮膚や血管の老化予防、紫外線や肌荒れ、しみ、しわ、さらにウイルスなどの感染予防にも効果があると言われています。
発汗作用による効果
サウナに入ると全身に大量の汗をかくため、老廃物や汚れ、蓄積した疲労物質が汗と一緒に体外に排出されます。汗腺の機能向上により皮膚や皮下組織が洗浄され、肌が健康な状態になると言われています。ニキビ予防にも効果的です。
また疲労物質の排出により、肩こりや腰痛などの神経症状や筋肉痛が改善されます。
自律神経の調整効果
『 サウナの醍醐味「ととのう」 どんな状態？』のページでも詳しく解説していますが、サウナの温冷交代浴により自律神経が刺激されます。交感神経と副交感神経が短時間で切り替わるため、自律神経が鍛えられ調整力が高まるようです。 自律神経のバランスが崩れると身体にはさまざまな不調が現れます。特に、気分がすぐれない、倦怠感、食欲不振、眠れないなど精神的に不安定になりやすい状態になります。
実際にサウナは、うつ病のリスクを軽減するという研究結果があります。この研究では、週にサウナに入る機会が多いほどうつ病にかかるリスクが低いとされています。
軽度のうつ病患者を対象に、繰り返しサウナに入ってもらったところ症状が改善したという報告もあります。精神的不調は体内の神経系伝達物質との関連が深いとされていますが、サウナは神経伝達物質の分泌を促進しますので非常に効果的だと考えられます。
定期的なサ活で心身ともに健康に
いかがでしたでしょうか。
定期的にサウナに入ることで、肉体的にも精神的にも良い効果が期待できます。さらに肌質の改善など美容にも効果的です。
ただしやりすぎには注意が必要です。
心臓や血管への過度な負荷、大量に汗をかくことによる脱水症状などは、命に関わる危険な症状を引き起こしかねません。
また自律神経が対応できる範囲を超えてしまうとバランスを乱してしまいかえって逆効果になります。のぼせるような感覚があれば、それは身体からのサインです。初心者は3セットを目安に上がるようにしましょう。
