これから「サ活」を始めたい。サウナ―としての一歩を踏み出したい。しかし、さて、サウナもいろいろ。いきなり人気のサウナ施設に行くのはハードルが高い……。
そんな方にはまず銭湯をおすすめします。数々サウナを巡ってきたサウナ―でも、普段はもっぱら地元の銭湯という人は少なくありません。頻繁に利用するならなるべく価格は抑えたいもの。その点銭湯はサウナ専用施設に比べて安いです。銭湯と聞くと昭和レトロな昔ながらのイメージが頭をよぎりますが、最近ではロウリュも楽しめるなど本格的なサウナも増えています。
まず自宅近くの銭湯をサ活の拠点（ホームサウナ）として利用してみてはいかがでしょうか。
なぜ銭湯は安い？
そもそもなぜ銭湯は低料金なのでしょうか。
実は銭湯（普通公衆浴場／一般公衆浴場）は、「物価統制令」という法令によって入浴料の上限価格が決められています。物価統制令は1946年に施行された法令で、終戦直後のインフレ（物価の上昇）を抑える目的で制定されたものです。
当時は自家用のお風呂がそれほど普及しておらず、日常生活の衛生状態を保つ目的で、地域住民が気軽に利用できる銭湯も対象となりました。
金額は都道府県によって異なり、2023年12月現在、東京都では520円（大人）が上限価格となっています。
銭湯はこの物価統制令によって入浴料を自由に決めることはできませんが、その反面、銭湯の営業を維持するための制度や法律の恩恵を受けることができます。行政からの補助金や助成金、税制の優遇などです。
スパ施設やサウナ施設などの「その他の公衆浴場」として分類される施設は、娯楽施設としての意味合いが強く物価統制令の対象外です。自由に料金設定ができますが、銭湯のような補助や優遇は受けられません。
都内のサウナがある銭湯では多くがサウナは有料となっており、入浴料の他にサウナ利用料が掛かります。サウナ利用料は入浴料と違い自由に設定できますが、100～500円ほどで入浴料と合わせても1000円ほどですのでサウナ専用施設より安価です。まれに入浴料のみでサウナを利用できる施設もあります。
進化する銭湯のサウナ
銭湯にあるサウナとはどういうものでしょうか。昔ながらのカラカラアツアツ。高温低湿度のドライサウナが思い浮かびませんか？
もちろんそういう銭湯も多く、またそれが好きで通っている方もいると思います。
しかし最近はサウナにこだわっている銭湯も多く、サウナ施設のような本格サウナを楽しめる銭湯もあるのです。リニューアルしてサウナを充実させる銭湯も多いようで、ロウリュやアウフグースを楽しんだり、ととのいスペースがあったり、こうしたサウナが銭湯の料金で楽しめるのはとても嬉しいです。
また銭湯はやはりお風呂もポイント。銭湯によってさまざまな特徴があります。お風呂の種類が多かったり、水風呂が大きかったり、不感湯（体温と同じくらいの熱くも冷たくもないお風呂）があったりと、銭湯ならではのととのい方が楽しめそうです。
サウナシュランにも選出された錦糸町・黄金湯
自宅や職場などの近くの通いやすい銭湯をチェックしてみましょう。
まずサウナはあるか。あればどんなタイプのサウナでしょうか。
ロウリュができたり、サウナへのこだわりが感じられるような銭湯なら最高ですね。 サウナ初心者の方はぜひお近くの銭湯に行ってみましょう。穴場のいいサウナが見つかるかもしれませんよ。
最後にサウナ―に人気の都内の銭湯を一つ紹介します。
ぜひ一度は行ってほしい銭湯です。
黄金湯（錦糸町）
JR錦糸町駅北口から徒歩6分。黄金湯は「SAUNACHELIN（サウナシュラン）」に唯一選出された銭湯です。1932年創業、2020年に大規模改修を経てフルリニューアルしました。浴場は、子供から大人まで誰でも入れるように温度の異なるお風呂と水風呂があります。男湯のみ外気浴スペースあり。
サウナは男湯と女湯で異なるタイプとなっており、男湯のサウナ室は国産ヒバ材と麦飯石で作られたオートロウリュサウナ。15分に1回のオートロウリュでしっかり汗がかけるサウナとなっています。
一方、女湯のサウナは国産ひのきで作られたセルフロウリュサウナとなっています。こちらはセルフロウリュのためお好みの熱さに調整可能です。また日替わりのアロマ水も用意されており香りを楽しめます。
水曜日は男女入れ替え日となっており女性も外気浴スペースを利用可能です。
銭湯なので料金は520円（大人・90分）。サウナ利用の追加料金は2時間で男性 が530円（土日：580円）、女性が330円（土日：350円）となっています。
※水曜日は男女入れ替え
東京都墨田区太平4丁目14−6 金澤マンション 1F
各線「錦糸町駅」から徒歩6分
※詳細はホームページよりご確認ください。
▼SAUNACHELIN（サウナシュラン）についてはこちら
