日常的にスマホやパソコンを使う私たちにとってドライアイは悩みの種です。サウナに入ると症状が悪化するとも言われていますが、サウナに入れないのは辛いですよね。
そこで今回は、サウナでドライアイが悪化する理由や対処法、コンタクトを外すべきかについて解説いたします。

サウナはドライアイに悪影響?
サウナはドライアイにとって悪影響を及ぼす可能性が高いです。
首や肩・目元が温まると、まつ毛の生え際にあるマイボーム腺という器官から角膜を保護する油が分泌されるのですが、サウナの熱はダイレクトに目を乾燥させてしまいます。
ドライアイを改善させるという点では、サウナより入浴の方が効果的だといえるでしょう。
サウナでドライアイが悪化する理由
サウナでドライアイが悪化する理由は次の通りです。
●サウナ室の環境
●発汗による脱水
何気なく入っているサウナは、ドライアイを悪化させている可能性があります。
具体的にどのような点が悪化の原因になるのか見ていきましょう。
サウナ室の環境
サウナでドライアイが悪化する1つ目の理由は「サウナ室の環境」です。
定番のフィンランド式サウナを含む乾式サウナは室内の温度が高く、湿度が低くなっています。
目の乾燥によって症状が悪化するドライアイにとって、サウナ室の環境は最悪といえるでしょう。
そのため、ドライアイの人はサウナに入る時の対策が欠かせません。
発汗による脱水
サウナでドライアイが悪化する2つ目の理由は「発汗による脱水」です。
汗をかいて脱水するのは体内だけではありません。
脱水状態になると体内へ水分を残すことが優先されるため、涙の分泌量は極端に減少します。
目の乾燥を感じる前に、意識的に水分補給することを心掛けましょう。
サウナによるドライアイを防ぐ対処法
サウナによるドライアイを防ぐ対処法は次の通りです。
●水分補給
●湿式サウナを選ぶ
●利用時間を調整する
●目薬をさす
ドライアイの人がサウナに入る時は、症状を悪化させないことが大切です。
少しの工夫で悪化を防ぐことができるので、意識的に取り入れるようにしましょう。
水分補給
サウナによるドライアイを防ぐ対処法1つ目は「水分補給」です。
前述したように、体内の水分が不足すると目も脱水状態になってしまいます。
脱水症状を起こさないために水分補給することは大前提ですが、ドライアイの人は回数を増やすなどして意識的に水分をとることが重要です。
ドライアイにはビタミンが効果的だとされているので、サウナの仕上げにビタミンが豊富な飲み物を飲むのも良いでしょう。
湿式サウナを選ぶ
サウナによるドライアイを防ぐ対処法2つ目は「湿式サウナを選ぶ」です。
湿式サウナは湿度が90〜100%と高いため、ドライアイに向いています。
ドライアイを改善させるかどうかは医学的に解明されていませんが、目の乾燥を感じたらスチームサウナやミストサウナに切り替えるのがおすすめです。
いつも乾式サウナしか入らないという人は、湿式サウナを挟んでみてはいかがでしょうか。
利用時間を調整する
サウナによるドライアイを防ぐ対処法3つ目は「利用時間を調整する」です。
長時間サウナにいると、その分目が乾燥してしまいます。
症状が出ている時はサウナをお休みするのがベストですが、どうしても入りたいのであれば入っている時間やセット数を減らしましょう。
目薬をさす
サウナでドライアイを防ぐ対処法4つ目は「目薬をさす」です。
目に直接潤いを与えられる目薬は、ドライアイの症状を緩和させる最短の方法といえます。
とはいえ、短時間で頻繁に目薬をさすのはNGなので、サウナを出たタイミングで使うのがおすすめです。
また、使用する目薬も何でも良いわけではありません。
防腐剤入りの目薬は涙の油膜に悪影響を与えるため、ドライアイを悪化させる恐れがあります。
眼科でドライアイ用の目薬を処方してもらうのが一番ですが、難しければ防腐剤不使用の目薬を選ぶようにしましょう。
サウナではコンタクトを外すべき?
サウナではコンタクトを外す方が好ましいです。
ドライアイの場合は特に、コンタクトが症状を悪化させる原因となります。
そもそもコンタクトを装着してると目の水分が奪われるため、ドライアイの症状が出ている時は使用しないのがベストです。
コンタクトを付けたままサウナ室で過ごすと、乾燥で更に水分が奪われ眼球に張り付いてしまいます。
乾燥がひどいと最悪の場合コンタクトが取れなくなってしまうこともあるため、サウナに入る時は外してサウナ用のメガネを使うようにしましょう。
まとめ
今回は、サウナとドライアイの関係について解説いたしました。
ドライアイは首や肩・目元を温めることで症状が緩和されますが、サウナは乾燥しているため症状を悪化させる可能性があります。ドライアイの症状がある場合はいつも以上にこまめな水分補給を心掛け、利用時間を調整するなどの工夫が必要です。
コンタクトをしている人は、サウナの前に外すことをおすすめします。