東中野にある松本湯は昭和11年創業の老舗銭湯。
2021年に全面リニューアルされ、地域の人達だけでなく多くのサウナ―からも注目を集める銭湯として生まれ変わりました。
今回は、サウナ―に愛される秘密を探るべく実際に訪れた感想をお届けいたします。
松本湯の受付
松本湯は下駄箱のすぐ近くに券売機があるので、そちらで券を購入するシステムになっています。
が、券売機は下駄箱の並びではなく玄関の扉側にあるので、私は完全に気付かずスルーしてしまいました…。
しかし!受付で「入浴とサウナでお願いします」と一言伝えれば問題ないようです。そのまま支払いをして、手首にサウナ利用者と判別するためのバンドを巻いてもらいました。
受付近くには松本湯のロゴマークにもなっている・スッポンもどきの『カメ吉』君がいたり、上を見上げるとサウナハットがズラリと並んでいます。
が、なんとこのサウナハット達、忘れ物だそうです。
ロビーの奥には解放感のある休憩スペースもありました。
受付ではオリジナルのサウナハットやタオルなどを販売しています。
私は亀のマークが入ったペットボトルマーカーを買いました。
松本湯のサウナ
松本湯のサウナは、銭湯とは思えないほど居心地の良い空間でした。
男湯に1つ・女湯に2つあるそれぞれのサウナの特徴と感想をご紹介いたします。
男湯は広々したフィンランドサウナ
男湯にはSAWO社のストーブを使用したフィンランドサウナが1つあります。
室内はテレビが無く会話禁止なので、静かに入りたい人にとって最高の空間です。BGMでジャズが流れていますが、小さめのボリュームなので気になりません。
その他、サウナの基本情報は次の通りです。
●温度:98℃
●収容人数:20人
●オートロウリュ:毎時10・30・50分
不定期で開催されるレディースデーでは男湯のサウナも利用できるので、女性の方は松本湯の公式SNSや当ブログのレディースデー情報もチェックしてくださいね。
女湯のサウナは2種類
女湯のサウナはフィンランドサウナとミストサウナの2種類です。
よくある組み合わせですが、松本湯のサウナはこだわりがたくさん詰まっていました。
それぞれのサウナについて1つずつご覧ください。
フィンランドサウナ
女湯のサウナでも男湯と同じSAWO社のストーブを使用しています。
テレビ無し・会話禁止も同様で、室内の照明は暗めです。
オートロウリュが稼働する時だけ明るくなるので没入することができました。熱々なのにジャズが心地よくて長めに入れるという点も最高です。
少し手狭なので平日の16時前でも満員になります。ゆとりを持って入りたい方は開店直後を狙って行くと良いかもしれません。
その他、サウナの基本情報は次の通りです。
●温度:96℃
●収容人数:10人
●オートロウリュ:毎時10・30・50分
スチームサウナ
松本湯のスチームサウナでは、座面にバドガシュタイン鉱石が使用されています。バドガシュタイン鉱石とは、オーストリアで採れる鉱石でラジウムとラドンガスをたくさん放出する天然石です。
ビート板を使用しなくて良い代わりに、壁に洗浄用のシャワーが付いているので衛生面も安心です。
出入りする人がほとんどいなかったこともあり、よくある普通のスチームサウナだろうとまったく期待せずに入ったのですが、大きな間違いでした。
まんべんなく蒸気が循環しているので、足元もしっかり温かいんです!
なんでこんなに足元が温かいのだろう?と室内を見回してみたら、「天井からスチームが出ているので、部屋の真ん中でこの椅子に座ってみてください」という貼り紙がありました。
置かれていた椅子を持って中央に移動して座った瞬間、足元が温かい理由がわかります。頭上から勢いよくスチームが出ているんです。ヨモギの香りがするスチームを爆風で浴びた瞬間、最高過ぎて声が出てしまいました。
スチームサウナはあんまり…という人ほど入って欲しいサウナです。
その他、スチームサウナの基本情報は次の通りです。
●温度:43℃
●収容人数:5人
松本湯の水風呂
松本湯には男女ともに天然地下水を使用した2種類の水風呂があります。
それぞれの特徴をご覧ください。
潜水OKの水風呂
1つ目の水風呂は潜水OKな深めの水風呂です。
地下水と備長炭を使用しているからか、水が柔らかく感じました。潜水OKといっても無条件ではありません。
頭からしっかり汗を流してから入りましょう。
その他、水風呂の基本情報は次の通りです。
【男湯】
●温度:16℃
●定員:6人
●水深:150cm
【女湯】
●温度:17.5℃
●定員:6人
●水深:135cm
まったり入れる泡水風呂
2つ目の水風呂は細かな泡と温度が気持ちいい泡水風呂です。
水風呂が苦手な人も入れる温度で、長時間入っていられます。
泡水風呂の基本情報は男女ともに同じです。
●温度:28℃
●定員:3人
松本湯のととのいスペース
松本湯はととのいスペースも充実しています。
外気浴はありませんが、まったく問題ありません。
2つのととのいスペースをそれぞれご紹介いたします。
畳で転がれるととのい空間
松本湯のととのいスペースは浴場内にある畳の空間が有名です。
2畳ほどのスペースは寝転がれるようになっていて、頭上からは風が出ています。
浴場内だと熱気でモワッとして暑くないのかな?と思っていましたが、想像以上に快適でした。
熱くもなく寒くもなくちょうどいい風が吹いていて、ウトウトしてしまう心地よさです。
ととのい椅子も豊富
ととのい椅子は浴場と脱衣所に設置されています。
男湯の詳しい配置はわかりませんが、椅子が6脚とベンチが1台あるようです。
女湯には浴場に椅子が2脚・ベンチが1台と、脱衣所に椅子が4脚ありました。
まとめ
今回は、東中野の銭湯・松本湯へ行った感想をご紹介いたしました。
普通の銭湯とは思えないクオリティーで、人気があるのも納得です。
混雑時は入場制限がかかるようなので、できるだけ早い時間に行くことをおすすめします。