『いま一度サウナの効果を復習 定期的なサウナで心身を健康に』のページではサウナの健康面での効果を解説しました。「サウナによる発汗はデトックスやダイエットに効果があるか」と言われれば、あるというのが共通認識ではないでしょうか。
しかし、そうした多くの人が知っているサウナの効果は間違っているという説もあるのです。 今回はそんなサウナのウソ・ホントを探ってみました。
「汗をかいてデトックス」はウソ
サウナはたくさんの汗をかくため、体内の毒素や老廃物を排出するデトックスを促してくれるイメージがあります。サウナやホットヨガなどでもよく聞く言葉ではないでしょうか。
しかしこれは間違っているという研究結果があります。
そもそも汗をかくのは体温を下げるためで、汗はほとんどが水分とミネラル。体内の毒素は腎臓と肝臓で分解されますが、汗に含まれる有害物質は普段の食生活などで体内に取り込まれる量の1%未満、それ以外は尿として排出されるのだといいます。
同じ理由で、二日酔いが解消されることもないようです。
「痩せる」はウソ
前述のとおり、汗の成分はほとんどが水分とミネラルです。サウナによって1kg程度は体重が減りますがこれは排出された水分量であって、その後に水分補給をすればもとに戻ってしまうのです。
ただ長期的なダイエット効果という意味ではウソではありません。
サウナは自律神経に刺激を与え、代謝活動を促進します。基礎代謝がアップすることで日常生活での消費カロリーが増加します。
サウナによって基礎代謝を高めることで、太りにくく痩せやすい身体をつくることができるのです。
「肌がきれいになる」はホント
サウナによる血流の増加で新陳代謝がよくなり、肌のターンオーバーが促進されます。さらに体温が上がることによって体内に生成されるHSP(ヒート・ショック・プロテイン)というタンパク質は、傷ついたタンパク質を元通りに修復してくれます。そのため肌荒れやしみに効果が期待できます。熱によって毛穴も開くので汚れや角栓などを取り除くことができ、肌を清潔に保つことができます。
ただしサウナは大量の汗とともに必要以上に皮脂も流してしまいます。油分が減ると皮膚は乾燥しやすくなります。サウナ後は一時的に肌がしっとりと感じますが、しっかりとスキンケアをしましょう。
フィンランドではフェイスパックなどをしながらサウナに入る女性も少なくないそうです。
まとめ
デトックス効果のウソは驚きました。
ただサウナによる自律神経の調整作用や代謝の向上は、身体全体の機能を整えてくれます。継続的にサウナに入ることで長期的にはどれも効果があると言っていいのではないでしょうか。
皆さまの認識はどうでしたか?