サウナ後に食べるご飯のことを「サウナ飯(めし)」と言います。略して「サ飯」。
サウナで汗をかくと、体内の水分とともにミネラルや栄養分が失われます。栄養分が不足した状態になると普段よりも味覚が敏感になり食事がより美味しく感じられるのだといいます。そのため食べすぎや飲みすぎには注意が必要です。
このページでは、サウナでの最適な食材と食事の注意点について考えてみましょう。
サウナ後の食事、なぜ美味しい?
サウナ後は普段よりも味覚が敏感になるそうです。塩味、甘味、酸味への閾値(いき値:変化が感じられる境界線となる値)が低下し、味がはっきりと感じられるようになるのだといいます。
サウナ後の食事がいつもより美味しいと言われるのはそのためです。
なぜ塩味、甘味、酸味なのでしょうか。
これは体内の塩分、糖分、クエン酸などが体内から失われるためだそうです。
サウナで汗をかくことによって水分と一緒に体内の塩分が出ていきます。また、汗腺が働くときや、血流量を調整するためのエネルギーとしてブドウ糖が使われたり、体内でブドウ糖を作り出すためにクエン酸が消費されたりするのだといいます。
サウナ後の水分補給として人気のオロポは、これらを豊富に含んでおり、特に美味しく、身体に染みるように感じるのもワケがあったのですね。
サウナでの食事の注意点
サウナで食事する際にはタイミングに注意しましょう。サウナに入る直前、また出た直後はNGです。
サウナで体温が上がると、熱を逃がすために身体の外側に血流が集まります。すると胃腸の動きが低下するため、胃もたれや胸やけ、消化不良を起こしてしまうことがあります。最低でもサウナの前後1時間程度は食事を避けた方がいいでしょう。
サウナ後は水分補給をしつつ、少し時間をかけて休憩を取るのがベストです。いきなりビールを飲んだりするのは危険な行為ですのでやめましょう。
サウナ後に最適な食材は?
サウナ後に適した食べ物は何でしょうか。
大量の汗をかくことで、ミネラル(塩分:ナトリウム、カリウムなど)や水溶性ビタミン(B群:B1、B2、B6、B12、Cなど)が水分とともに排出されます。ビタミンやミネラルは体内で合成できません。これらが補える食材を取り入れたものがいいでしょう。
ビタミン・ミネラルを含む食材
ミネラルは比較的多くの食材に含まれていますが複数の食材からバランスよく摂取することが大切です。
このうち不足しがちなミネラルとしては、カリウム、カルシウム、鉄、亜鉛が挙げられます。また過剰摂取に注意が必要なものとして、ナトリウム(食塩)、マグネシウム、リン、セレンといったものがあります。
サラダや野菜の煮物など一度に複数の食材をとれるものがおすすめです。
ビタミンB群は、赤身の肉類や魚介類に豊富に含まれています。またナッツ類や柑橘類の果物、アボカドなどにも豊富に含まれています。
ビタミンCはパプリカやキウイフルーツなどが含有量も多く、とりやすいと思います。
糖質の高い食材は、エネルギー代謝によりビタミンやミネラルを浪費してしまうため注意が必要です。 ビタミンBを多く含む豚肉やレバー、オメガ3脂肪酸を多く含む青魚、バランスの良い良質なタンパク質を含む卵を中心としたメニューが特におすすめです。
食べ過ぎには注意
ビタミンやミネラルを効率よくとれる、サウナ後に適したメニューを提供するサウナ施設も増えました。サウナ後に手軽にサ飯を楽しめるようになった一方で、いつもより美味しく感じて食べすぎてしまうことも。
空腹で栄養分が不足気味になっている分、吸収率が上がっている状態です。ダイエットや健康を意識している方は気をつけましょう。
食べすぎ飲みすぎに注意しながら、いつもより美味しい「サ飯」を味わいましょう。
サウナの楽しみ方が広がりますね!