SAUNACHELIN(サウナシュラン)とは、既存の枠に捉われない革新的なサウナ施設を「今行くべき全国のサウナ施設」として選出したもので、毎年11月11日の「ととのえの日」に発表されます。2018年から始まり今年で6年目となります。
今回、東京からは「サウナ東京」(赤坂)と「渋谷SAUNAS」(渋谷)の2店舗がランクイン。両店舗とも初選出となります。
今回はこの2店舗を詳しくご紹介いたします。
Sauna-Tokyo(サウナ東京)(赤坂)
赤坂にある「サウナ東京」は2023年4月にオープンしました。
「和流」をテーマに、タイプの異なる5つのサウナと3種類の温度の水風呂を完備。オートロウリュを備える「蒸気乱舞」は最大40人が座れるメインサウナで、約40㎡と都内最大級の大きさを誇るサウナです。
ととのいエリアには約60人座ることができます。
基本的には男性専用ですが、定期的にレディースデイを開催しており女性もご利用することができます。 それぞれのスペースを詳しく紹介します。
オートロウリュサウナ「蒸気乱舞」
サウナ東京のメインサウナです。都内最大級の広さで最大40人が座れます。中心にはサウナストーンが山積みとなった360度型のストーブが設置され、さらにボナサウナ(ベンチの下や背面にヒーターがあるサウナ)とのダブルストーブとなっています。
オートロウリュは60分に1回、毎時00分に実施。ストーブの温度が維持できるようにお湯を使用しています。二酸化炭素濃度の自動検知換気システムを採用し、自動でサウナ室内の換気を行います。
各種アウフグースイベントも開催予定とのことです。
セルフロウリュサウナ「手酌蒸気」
セルフロウリュが可能なケロサウナです。フィンランドから取り寄せたケロ材の甘い独特の香りのなかでセルフロウリュを楽しむことができます。
メディケーションサウナ「瞑想」
「没入感」をコンセプトにした半個室のボナサウナです。温度はやや低温。ただし湿度は高いため体感温度は思ったより高いです。1人ずつじっくりとサウナを楽しむことができます。
スーパードライサウナ「昭和遠赤」
コンセプトは「カラカラ昭和ストロング」。超高温の遠赤外線ストーブを使用したサウナです。古き良き懐かしい昭和のカラカラ系サウナを彷彿とさせる仕様となっています。
スチームサウナ「戸棚蒸風呂」
江戸時代の一時流行した戸棚風呂を現代風に改良したスチームサウナです。浅めのお湯に下半身を浸しながらスチームサウナを楽しむことができます。
温度が異なる3つの水風呂
水風呂は、20℃の「涼」、15℃の「冷」、8℃の「凍」の3つです。「涼」にはバイブラ(浴槽内に空気を送り込み、床に敷かれたマットを介して細かい気泡を噴出させる)が設置されています。
さらに0℃と10℃に設定されたクールサウナ「冷気浴」もあるため、お好みで多様なクールダウンが可能です。
約60人がくつろげるととのいスペース
ととのいスペースは約60人がくつろげる広さ。イスや横になれる畳ベッドもあります。ドリンクカウンターを併設しており、デトックスウォーターやオリジナルドリンクを販売中です。
渋谷SAUNAS(サウナス)(渋谷)
渋谷にある「渋谷SAUNAS」は2022年12月オープン。マンガ『サ道』の作者・タナカカツキ氏が総合プロデュースを手掛けました。
8種類9つのサウナ室に2種類4つの水風呂、都市型サウナでは貴重な外気浴スペースも備えた3階建ての大型サウナ施設です。
建物は東側と西側で男女が分かれており、偶数日・奇数日で入れ替わるスタイル。1階には館内着のまま利用できるオープンエリアがありリモートワークにも利用可。会議室も2部屋完備しています。
ミシュランガイドで2つ星評価を得ている「精進料理 醍醐」の野村祐介氏監修によるレストランも併設されています。
それぞれのスペースを詳しく紹介します。
TUULI(トゥーリ:風)
アウフグース(ロウリュで発生した蒸気をタオルなどで仰ぎ、室内に熱気を広げたり入浴者に直接熱風を送ったりするサービスのこと)のためのサウナ室です。室内は広めに天井も高く設計されておりアウフギーサー(アウフグース専門のパフォーマー)による本格的なアウフグースを楽しめます。セルフロウリュも可能です。
※アウフグースは当日フロントにて申し込み
SOUND(サウンド)
テレビドラマ『サ道』の音楽を手掛けたほか、サウナをテーマにした音楽を多数リリースする作曲家とくさしけんご氏と、建築における音響設計などを行う株式会社ホワイトライトが共同開発したサウンドシステムを搭載した音を感じるためのサウナ室です。
ロウリュの熱と、音の広がりを考慮して設計された円錐形の反射板が特徴的です。
TEETÄ(テータ:茶)
あぐらになってサウナストーブを囲んで座る、茶室をイメージしたサウナ室です。日本原産のアロマとも呼ばれる「クロモジ」という木から作られるクロモジ茶のアロマを使用したロウリュが楽しめます。
KELO(ケロ)
本場フィンランドから輸入した希少性の高いケロ材を使用したウィスキング(白樺などの枝葉を束ねたヴィヒタで全身を叩くようにして行われる植物療法。血行促進や新陳代謝の活性化に効果があります)専用のサウナ室です。
※ウィスキングは要予約。ウィスキング施術時は貸切利用
VIHTA(ヴィヒタ)
ヴィヒタで覆い尽くした半個室のサウナ。白樺の香りが楽しめます。セルフウィスキングも可能。
MUSTA(ムスタ:黒)
和を意識した格子戸が特徴的なサウナ室。照明を抑えた落ち着いた空間でセルフロウリュが楽しめるTHEフィンランドサウナです。
HARMAA(ハルマー:グレー)
その名の通りグレーを基調とした独特の雰囲気を感じられるサウナ室です。こちらはオートロウリュとなっています。
BED(ベッド)
ベッドのように寝転ぶことができるオートロウリュのサウナです。
SYVÄ(シバ:深い)
水深150センチほどの関東最深級を誇る水風呂です。
MATALA(マタラ:浅い)
こちらは寝転ぶことのできる浅い水風呂です。
外気浴スペース
外気浴スペースはイスではなく至るところに階段状の段差が設けられており自由に座ることができます。緑が植えられていて、天気の良い日には太陽の光が差し込みます。またミスト噴霧などもあり心地よく外気浴のできる空間となっています。
※各施設の詳細はホームページよりご確認ください。
サウナシュラン2023にランクインした都内の2店舗をご紹介しました。どちらも温浴設備(お風呂)はありませんのでご注意ください。
※紹介記事内の画像はすべて公式ホームページから転載させていただきました。