「サウナに通い始めて数か月。入り方は大体覚えたし、ととのう感覚も少しずつ分かってきた。でも、自分はまだ初心者なのかな?」
そんな風に感じているあなたは、きっと次のステージに進もうとしているところ。
今回は、サウナ初心者を卒業するサインと、中級サウナ―として意識したい3つの視点をご紹介いたします。

初心者卒業のサインとは?
初心者卒業のサインを一言で表すなら、「サウナの流れが自然にできるようになった」と感じたときかもしれません。
具体的には、次のような行動が挙げられます。
・サウナ→水風呂→休憩の順番を迷わなくなった
・サウナ室での過ごし方に自分なりのパターンがある
・混んでいても焦らず、譲り合ってととのえるようになった
上記のような変化を感じているなら、すでに初心者ではなく、1つ上の段階に進みかけている証拠です。
では、「中級サウナ―」とはどんな存在なのでしょうか?
これから解説する3つの視点を意識できるようになると、サウナをもっと深く、面白く感じられるようになります。
「体感を言葉にできる」視点
中級サウナ―になると「なんか気持ちいいな」という感覚だったのが、明確に変化します。
「今日はちょっと熱が足りなかったかも」「水風呂の温度が深いととのいにつながった」など、体感を言葉にできるようになること。
これが第一のステップです。
たとえば、「14℃の水風呂はキリッと冷たくてリセット感が強い。一方で20℃くらいだと包まれるように柔らかく感じる」というように、体感を言葉にできるようになる。
このレベルに達すると、次に行く施設を選ぶときにも役立ちます。
どんなときに、どんなととのい方をしたいのか自分で把握できると、サウナとの向き合い方が変わってくるでしょう。
「周囲への気配りが自然にできる」視点
中級者にとって大事なのは、サウナが共用空間であることを意識できるかどうかです。
具体的には、次のような点が挙げられます。
・ドアをゆっくり開閉する
・サウナマットやタオルを座面に敷く
・黙欲のルールがあるところで静かに過ごす
上記のような基本的なマナーを「気をつけなくちゃ」ではなく、自然とできるようになると、周りの人との調和も心地よく感じられるようになります。
マナーとは堅苦しいルールではなく、みんなが気持ちよく過ごすための配慮です。
そうした視点で行動できることが、中級サウナーの証といえるでしょう。
「自分の好みを持っている」視点
サウナがもっと楽しくなるのは、自分の中でサウナを選ぶ基準が見えてきたときです。
具体的には、次のような例が挙げられます。
・ロウリュがある施設が好き
・外気浴スペースの椅子はインフィニティチェアが最高
・水風呂は18℃前後がベスト
まとめ
今回は、初心者卒業のサインと中級サウナーに必要な3つの視点について解説いたしました。
中級サウナ―へのステップは、以下の3つの視点を意識するところから始まります。
・体感を言語化できること
・周囲への気配りが自然にできること
・自分の好みで施設を選べること
上記のどれか1つでもできていれば、あなたはもう初心者サウナ―卒業の一歩手前かもしれません。
次回からの連載では、これらの視点をもっと深掘りしながら「よりととのう」「より楽しめる」サウナ体験を一緒に探っていきましょう。